世界ばたばた子育てブログ

広州ばたばた子育てブログの続き。在宅で翻訳やらいろいろ。ダンナはラガーマンからコーチに、長男小3ラガーマンの夢はYoutuberか農家か生物学者。次男年長は外遊びデビューですが私も張り付いて見ている。今度どこ行こう、だけを糧に生きてるおばさんのブログ

なんで勉強しなきゃいけないのー?

小2長男が帰宅するなり、引き算のけいド(計算ドリルの略)を目の前に(ヽ´ω`)ゲッソリ。 やらなければならない計算を前に「やーめP」(まだ何もやってないのに……)とソファーにでろーんと横になりました。

まあ、厳しい親だと「なにいっとんじゃー」と無理やりやらせるところでしょうし、私もそうしたいのは山々なんですが、うちの子は骨太で体がでかく、あと数キロも太れば「やや太り気味」判定をくらう子で、彼を無理やり抱えて何かさせるとか無理なんですよね……。当然、頭の中は超絶イライラしてますよ。

で、彼はこう言ったんですよ。

なんで勉強しなきゃいけないの?なんで引き算なんかできないといけないの?お母さんもお父さんも会社で仕事しててずるい。計算ドリルしてないじゃん。毎日勉強してないじゃん。ヒカキンだって、携帯電話の計算機で算数してた。だから、勉強しなくていい。

まあ、母には分かるんですよ、彼がただ単に引き算が嫌いでやりたくないだけだっていう愚か者だという事がね!!母も3年生で算数挫折したクチですからね。あなたの気持ち良くわかります。

さて、怒りに打ち震えながらも、これにどう答えようかと考えました。こういうことは万能の神であるインターネットで検索すればだいたい「素晴らしい」と絶賛される答えを探り当てる事は可能です。ただ、問題なのは、その素晴らしいといわれる答えを理解できるだけの「知りたい」という気持ちと基本的な国語力を目の前の長男が持っていない事です。ほら、鼻くそほじってるしね。

私は気持ちを鎮めるため、かつ、これまでの経験から「一切聞く気なし」モードになっているバカ息子に何をいっても無駄だという事は知っているため、「次男ちゃんを迎えに行ってくる」と家を出ました。(そうこうしているうちに、長男は呼びに来た子と外へ遊びに……あぁ)

私は考えました。

ネットで検索した結果は、非常に素晴らしい回答ばかりだが、何しろあの子の国語力と斜め過ぎる態度では分かるはずもない。素晴らしい事をいう親の子どもはやはりちゃんと親が言い始めたら聞ける子なのではないか。……勉強できるって事が恵まれてんだよなー、世界中で貧しかったり戦争してたりして、学校行けない子どもたちはみんな学校いきたい、勉強したいっていうのに、なんで勉強しなくちゃいけないの?とか、なんて罰当たりな事言うんだ!……だめだ……結局、実体験がない事はこの平和ボケした日本では大人も子供も心底から思う事は難しい。あ、それって想像力欠如ってことか……。いずれにせよ、私も自分で導き出した答えでなければヤツを説得出来ないだろう……。

どうしたらよいか、バカ息子のバカ母もしばし考えました。そして、バカなりにいくつか回答を考えてみました。普遍的な感じでもなく、ツッコミどころ満載であろうと思いますが、大切な事はバカ息子に分かってもらう事です。単純明快でなければならない。

  1. 息子よ、18歳から家から出てってもらいます案
  2. 息子よ、災害が起きたらどうしますか案
  3. 息子よ、なりたいものはなんですか?からの職業につくためには案
  • 息子よ、18歳から家から出てってもらいます案

18歳になったら、この家から出ていってください。お母さんとお父さん、ラブラブ二人きりで過ごしたいしー。お風呂に何時に入れとか、何時から宿題やる?とか言う人は誰もいません。あなたの自由だから、めっちゃ幸せでしょー?  ただし、そのためには、お金を稼ぐ知識と知恵をつけておかないと生きていけません。だって、お金でご飯を作る材料や、コンビニで売ってるおにぎりを買うためには、お金がないといけないでしょ?お金がないと、ご飯が食べられない。ご飯が食べられないと、しばらくしたら人は死にます。会社に入って働くとき、自分が社長になって働くとき、家から一歩も出ずに働くとき、どんなときでも、その知識と知恵がなければお金は稼げません。もし、大学生だったとしても、アルバイトとかすると思うんだよねえ。いくらのお金をもらって、いつまで働いたら、好きな女の子にプレゼントを買えるとか、そういうの計算できないと困るんじゃない?勉強できないと……そもそもモテないってのもあるな、そういえば。足が速い子がモテるのはまあ、小学校か……せいぜい中学校までだね、お母さんの記憶だと。

  • 息子よ、災害が起きたらどうしますか案

東日本大震災っていう大きな地震があって、津波が起こって、たくさんの人が死んだっていったよね。あなたの通う●●小学校に通うみんながあと20校分くらいの人が死んだんだよ。すごく多いでしょ。地震とか津波とか台風とか洪水とか大火事とか、とにかく、災害ってのが起こると、電気が止まるんだよ。だから、パソコンとか、iPadとか携帯も、充電してる分の電気がなくなったら全部使えなくなる。携帯電話の計算機も当然使えないよ。多分あなたの●●小が避難場所になると思うけど、例えば、体育館に500人入れるとして、555人の人が来たら、何人は外で過ごさないといけなくなる? 冬だったら大変だよね。555人分ないといけないのに毛布が55枚しかなかったら、何人の人に毛布が足りなくなる?  そういうの、携帯電話なしでその場で計算できないと、大変だよね。緊急事態のときにこそ、勉強してきた事が役に立つんだよ。関係ないけど、外で過ごさないといけなくなるのは……55人。55枚の毛布はその人たちが先に使った方がよさそうだよね。

  • 息子よ、なりたいものはなんですか?からの職業につくためには案

あなたはラガーマンになりたいっていってたよね?  え?ゲーム作る人?そうですか……まあ、なんでもいいんだけどさ、ゲーム作る人になるには、いくつか方法があって、まず、あなたが社長になって、みんなをやとって、ゲームを作る、二つ目は、ゲームを作ってる会社にあなたが入って、ゲームを作る、三つ目は、一人だけで作る。お母さん、難しいゲームソフトを自分が作った事がないから分からないところもあるけど、ゲームを作るときには、プログラムができる人とかCGができる人とか、ゲームのイラストを描く人とか、キャラクターを作る人とかがいて、例えばプログラムを描く人とかになったら、多分、引き算とか足し算とかは最低でもできないとプログラムできないんじゃないかなー。だってさ、パソコンも正しいかわからないよ?正しいと思ってたら正しい答えを出してなかったらどうする?それってあなたが気が付かないといけないんだよ?(……まあ多分パソコンは間違えないんだろうけどね)

……書きなぐったけど、どうかな。神のような回答ができればいいんですが、これくらいが私の力量のようです。プログラマーは計算できないとなれないとか、ちょっと無理やりだからもう少し改良したいけど……。

ちなみに、よくプレゼンなどで、聞いている人たちは3つのキーワードぐらいしか覚えていられない、という事をよく聞きます。相手はバカ息子。上の3つをその3つのキーワードだとして説明したところで、一つも覚えていない、私の話も長いしね。ということで、

とりあえず今日のところは2案の「息子よ、災害が起きたらどうしますか案」でいくことにしました。

まあ、バカだとモテないから勉強しないといけない、というのが一番効くのではないかという気がしなくもない。まだそこまでマセてないか。

……こういう本もあるのね……

勉強するのは何のため?--僕らの「答え」のつくり方